Confirmation コード進行 解析&セッションガイド

博士〜!セッションで「バップの曲やろうよ」って言われて、Confirmationを勧められたんだけど…

おお、Confirmationか!Charlie Parkerが1946年に書いた、バップを代表する1曲じゃぞい

テーマ聴いたけどめちゃくちゃ速い…弾ける気がしない…

テーマは確かに難しいんじゃが、コード進行自体はII-Vの連続でのう。構造がわかると意外と整理できるぞい
Confirmation の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | Confirmation(コンファメーション) |
| 作曲 | Charlie Parker (1946) |
| キー | F |
| フォーム | AABA / 32小節 |
| テンポ | ♩=180–280 |
| フィール | Up-tempo Bebop |
| セッション頻出度 | ★★★★☆ |
| 難易度 | ★★★☆☆ |

1946年の初録音ではMiles Davis(tp)、Dodo Marmarosa(p)、Arvin Garrison(g)という編成でのう。Parkerの代表作の一つとして、今でもセッションで頻繁に演奏されるぞい

テンポ180〜280って幅広いね

セッションでは200前後が多いかのう。初心者セッションなら180くらいで、上級者だと250超えも普通にあるぞい。テンポが上がるほどII-Vの切り替えが忙しくなるから、まずはゆっくりから始めるのが鉄則じゃぞい
Confirmation のコード進行と分析

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Aセクション冒頭はFmaj7から始まり、即座にII-V連鎖へ突入。Em7(b5)→A7(b9)(DmへのマイナーII-V)、Dm7→G7(CへのII-V)、Cm7→F7(BbへのII-V)と、解決先がDm→C→Bbと全音ずつ下降する「バックサイクル」がConfirmation最大の特徴。
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5小節目のBb7はII-V連鎖の到着点。Cm7→F7がBbに解決した形で、Fキーから見ればIV7ですが、Bbキーへの解決と捉えた方が自然です。

II-Vが3連続って、頭がパンクしそう…

最初はそう感じるのが普通じゃぞい。でもよく見ると、解決先が「Dm→C→Bb」と全音ずつ下がっているだけなのじゃ。パターンとして覚えてしまえば、実は規則的な動きなんじゃぞい
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6小節目のAm7→D7はGmキーへのセカンダリーII-V。Aセクションのほぼ全体がII-Vの連続です。7小節目のGm7→C7(FキーのII-V)でホームキーに戻り、Fmaj7で解決。
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BセクションはBbキーのII-V-I(Cm7→F7→Bbmaj7)から始まる。5小節目のEbm7→Ab7→Dbmaj7でDbメジャーに転調するのが2つ目の山で、Fからかなり離れた調性へ飛ぶ。

Dbメジャーって、Fからだいぶ遠くない?

そう見えるんじゃが、Bbmaj7からEbm7への動きは、Bbの4度上のEb系への動きでのう。ジャズでは割とよくあるパターンなのじゃ。[Stella by Starlight](/stella-by-starlight-analysis/)でも似た転調が出てくるぞい
- ブリッジ最後のGm7→C7altがFキーへのII-V。C7altのオルタードテンションがFmaj7への解決感を強め、ブリッジ全体はBb→Db→Fの3キーを渡り歩く構造。
Confirmation のスケールガイド

博士、こんなにII-Vだらけだと、スケールも全部変えなきゃいけないの?

いい質問じゃのう。正直、テンポが速いからコードごとにスケールを切り替えるのは現実的じゃないぞい

じゃあどうすればいいの?

まずは大きなキーセンターで考えるのが先じゃぞい
まずはこれだけ覚える

Aセクションは基本的にFメジャースケール1発で弾けるぞい。II-Vが連続しているとはいえ、ほとんどの音はFメジャースケールの中に収まるんじゃのう

え、あんなに転調しまくってるのに?

そうなのじゃ。Em7(b5)→A7(b9)のA7だけはC#が入るから注意じゃが、それ以外の音はFメジャーの中でのう。テンポが速い曲ほど、大きなスケール1発で弾くアプローチが実践的なんじゃぞい

ブリッジは?

ブリッジの前半(Cm7→F7→Bbmaj7)はBbメジャースケール、後半の転調部分(Ebm7→Ab7→Dbmaj7)はDbメジャースケール。最後のGm7→C7altはFメジャーに戻る。つまりAセクションはFメジャー、ブリッジはBb→Db→Fの3つ。これで8割はカバーできるぞい

3つのスケールで32小節いけるなら、だいぶ気が楽だね

うむ。まずはこの大枠で通せるようにして、慣れてきたらII-Vごとにスケールを使い分ける。その順番が大事じゃぞい
余裕が出たらコードごとに

大枠で弾けるようになったら、次は何を意識すればいい?

よし、セクションごとに見ていこうかのう
Aセクション(1〜8小節):II-V連鎖


まずFmaj7はFイオニアンじゃのう。リディアンの#4(B音)を使うとバップらしい浮遊感が出るぞい

2小節目のEm7(b5)→A7(b9)は?

Em7(b5)はEロクリアンが基本じゃが、ロクリアン#2(F#を使う)にすると響きが明るくなるぞい。A7(b9)はAオルタードかAコンディミ。バップではオルタードスケールが鉄板で、b9のBb音とb13のF音を意識して使うとパーカーっぽいラインになるぞい

Dm7→G7のところは?

Dm7はDドリアン、G7はGミクソリディアンが基本じゃのう。G7でオルタードを使うと次のCm7への解決感が増すぞい。ただしテンポが速いときはDドリアン1発でG7まで弾いてしまっても問題ないぞい

Cm7→F7は?

Cドリアン→Fミクソリディアンじゃが、ここもCドリアン1発でOKじゃぞい。Bb7ではBbミクソリディアンで、Fメジャースケールの世界に戻る感覚でのう

Am7→D7は?

Am7はAドリアン(F#が入る)、D7はDミクソリディアン。ここはGmキーへのII-Vじゃから、Gメロディックマイナーで1発で弾くのもアリじゃぞい
Bセクション(17〜24小節):Bb → Db → F


ブリッジのCm7→F7→Bbmaj7は?

BbキーのII-V-Iじゃから、Cドリアン→Fミクソリディアン→Bbイオニアン。全部Bbメジャースケールの音でのう。ここはシンプルじゃぞい

転調のEbm7→Ab7→Dbmaj7が怖い…

ここはDbキーのII-V-Iじゃのう。Ebドリアン→Abミクソリディアン→Dbイオニアン。全部Dbメジャースケールの音じゃぞい。Bbmaj7からEbm7に移るところで「Dbの世界に入った」と頭を切り替えるのがコツじゃのう

切り替えのタイミングが大事なんだね

そうじゃぞい。Dbメジャーペンタトニックで乗り切るのも手じゃぞい。外れる音がないから安全でのう

最後のGm7→C7altは?

GドリアンとCオルタードじゃのう。C7altのオルタードスケールはDb音(=C#)、Eb音、E音、Gb音を含むから、Dbの世界からFの世界への橋渡しになっておるのじゃ。ここを丁寧に弾くと「帰ってきた感」が出るぞい
最後のAセクション(25〜32小節)


ラストAは最初のAセクションと同じスケール選択でいけるぞい。違うのは8小節目のFmaj7→C7で、ターンバックとして次のコーラスの頭につなぐところじゃのう

Aを覚えれば曲の75%カバーできるのはAABA形式のいいところだね

その通りじゃぞい。Aセクションの2小節目のマイナーII-Vと、ブリッジの転調。この2箇所を重点的に練習するのが効率的じゃぞい
演奏時のポイント
イントロ: ラスト4小節(Am7→D7→Gm7→C7→Fmaj7)をイントロにするか、ドラムの4カウントから直接テーマに入るのが一般的。バップはイントロなしも珍しくありません。

イントロなしでいきなり始まるの?

バップではそれが普通じゃぞい。カウントだけで始まるのも「バップらしさ」の一つなのじゃ
テンポとフィール: セッションでは♩=200前後が多く、初心者セッションなら180くらい。4ビートスウィングでイーブン寄りの8th noteが基本です。
アウトロ: テーマ最後のFmaj7でバシッと決めて終わるのが一般的。バップではrit.は使わないのが通例です。
実践で使えるTips
ソロの回し方: AABA32小節で2〜3コーラスが標準。テンポが速いため1コーラスがあっという間。終わりたいコーラスのラストAで音を減らせばバンドも察してくれます。
II-V連鎖攻略: 「1小節目はF、5小節目はBb」という大きな目印を体内時計で覚える方が、テンポが速い曲ではコードを逐一追うより有効。

全部のII-Vを追いかけなくていいんだ

テンポが200を超えると、コードごとにスケールを切り替えるのは物理的に難しいからのう。大きなキーセンターで弾いて、余裕があるときだけII-Vの解決先にターゲットノートを置く。それがバップの実践的なアプローチなのじゃ
コール方法: 「Confirmation」で通じます。100%Fメジャーでキー確認不要。Billie’s Bounceと同じFキーのパーカー曲でセットで覚えるのがおすすめ。ただしBillie’s Bounceより難易度が高く、中級以上のセッション向きです。
名演・参考音源

最後に参考音源を紹介するぞい。バップはとにかく耳で覚えることが大事じゃからのう
Charlie Parker — Charlie Parker Memorial Vol. 1 (1946)
オリジナル録音。Parkerのアルトが信じられないスピードで駆け抜け、II-V連鎖の処理がまさにお手本。まずこれを10回聴くところから。
Wes Montgomery — Boss Guitar (1963)
ギターで聴くならこれ。オクターブ奏法でテーマを弾くWesのアプローチが、管楽器とは違う角度でこの曲の可能性を示しています。
Joe Henderson — Page One (1963)
Henderson独特のテナーでConfirmationを料理。ブリッジの転調部分でのフレーズ処理が特に参考になります。

まずParkerのオリジナルから聴いてみる!

うむ、テンポについていけなくても気にするな。フレーズの「形」を耳で覚えるのが先じゃぞい
関連曲ガイド
Confirmationを練習したら、次の曲もチェックしてみてください。
- Billie’s Bounce コード解析&セッションガイド — 同じパーカー作曲のFキー。ブルース形式でConfirmationより取り組みやすく、バップの語彙を増やすのに最適。
- Stella by Starlight コード解析&セッションガイド — II-V連鎖が多い32小節の曲。鍛えたII-V処理能力がそのまま活きます。
まとめ

II-V連鎖がこの曲の正体だったんだね。AセクションはFメジャー1発から始めて、ブリッジはBb→Db→F…

そうじゃぞい。バップの曲は一見複雑に見えるけど、II-Vのパターンを覚えてしまえば応用が効くのじゃ

よし、まずはゆっくりのテンポでAセクションから練習するよ!

テンポ120くらいから始めて、体にII-Vの流れを染み込ませるんじゃぞい。焦ってテンポを上げるより、ゆっくり正確に弾く方がはるかに大事じゃからのう

了解!Billie’s Bounceの復習もしてから行く!

うむ、同じFキーのパーカー曲を2つ持っておけば、セッションで重宝するぞい


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