Blue Bossa コード進行 解析&セッションガイド

博士〜!来週セッション行くことにしたんだけど、Blue Bossaっていう曲やりたくて!

おお、Blue Bossaか。初めてのセッションにはうってつけの曲じゃぞい

でも転調があるって聞いて、もうビビってる…

はっはっは。大丈夫じゃ、ワシが全部教えてやるからのう
Blue Bossa の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | Blue Bossa(ブルー・ボッサ) |
| 作曲 | Kenny Dorham (1963) |
| キー | Cm |
| フォーム | AB / 16小節 |
| テンポ | ♩=120–160 |
| フィール | Bossa Nova |
| セッション頻出度 | ★★★★★ |
| 難易度 | ★☆☆☆☆ |

Kenny Dorhamが1963年にJoe Hendersonのデビュー作『Page One』のために書いた曲でのう。ボサノバとハードバップの融合を象徴する1曲なのじゃ

16小節って短いね!

そうじゃのう。短いから初心者が最初に取り組む曲としてよく選ばれるんじゃが…短いからこそ、転調ポイントで油断すると迷子になるぞい
Blue Bossa のコード進行と分析

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Aセクション(1〜8小節)はマイナーの基本形。Cm7 → Fm7(Im7 → IVm7)を経由して、Dm7(b5) → G7(b9) → Cm7というマイナーII-V-Iで戻ります。
Fm7はCm7と構成音が近いので、ここで特に構える必要はありません。 -
9小節目でDbメジャーに転調するのがこの曲の最大の仕掛けです。Ebm7 → Ab7 → Dbmaj7はDbキーのメジャーII-V-I。
構造自体はAセクションのII-Vと同じなので、「キーが半音上がっただけ」と捉えると気が楽です。

半音上に転調って、なんで半音なの?

諸説あるんじゃが、正直理屈より耳で覚えた方が早いぞい。ジョビンの曲にも似た手法があるから、ブラジル音楽の影響もありそうじゃのう
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13小節目でCmに突然戻る。Dbmaj7からDm7(b5)への切り替えが2つ目の山です。12小節目を弾いている間に「次はCmに戻るぞ」と準備しておくのがコツです。
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15-16小節目がターンアラウンド。15小節目のCm7で一度解決した後、16小節目のDm7(b5) → G7(b9)で頭のCm7に戻す仕掛けです。
ソロの最後のコーラスではここを省略してCm7で止めることもあります。

要するにAセクションでCmの世界、Bセクションで一瞬Dbの世界に行って、すぐCmに帰ってくる。それだけの曲なのじゃ

そう聞くとシンプルだね!
Blue Bossa のスケールガイド

博士、コード進行はわかった!で、スケールは何を弾けばいいの?

ふむ、いい質問じゃのう。全部のコードに別々のスケールを当てる必要はないぞい

え、そうなの?

まずは2つだけ覚えればええのじゃ
まずはこれだけ覚える

いいかい、AセクションはCドリアン1発、Bセクションの転調部分はDbメジャースケール1発。この2つで8割いけるぞい

2つだけ!?コードこんなにあるのに?

そうなのじゃ。1〜8小節と13〜16小節はCドリアン、9〜12小節だけDbメジャースケールに切り替える。それだけでかなりサマになるぞい

転調のところが不安なんだけど…

転調部分はDbメジャーペンタトニックで乗り切るのもアリじゃぞい。ペンタなら外れる音がないから安全でのう。意外とそれっぽく聞こえるのじゃ

ペンタでいいなら気が楽だね!

うむ。まずは2スケールで1コーラス通せるようになることが先じゃぞい。コードトーンを狙えるようになったら、その次のステップに進めばいいぞい
余裕が出たらコードごとに

2スケールで弾けるようになったら、次は何を覚えればいい?

コードごとにスケールを使い分けると、もっと表情が出るんじゃのう。順番に見ていこうかい
Aセクション(1〜8小節):Cmキー


まずCm7はCドリアンなのじゃ。Cエオリアンとの違いは6度がA音かAb音かだけでのう。ドリアンの方がボサノバの明るさに合うぞい

Fm7のところもCドリアンでいいの?

ここが注意ポイントなのじゃ。CドリアンのA音がFm7のAb(短3度)と半音でぶつかるんじゃぞい。Fm7の上ではA音を避けるか、Cエオリアンに切り替えると安全じゃのう

弾いてると気づくもの?

はっきり「あ、濁った」と感じるはずじゃぞい。そしたらA音をAbに下げればいい。耳が教えてくれるのじゃ

マイナーII-Vのところは?Dm7(b5)とG7(b9)

Dm7(b5)はDロクリアンじゃが、Eb(b9)がルートDの半音上でのう。不協和が強いから長く伸ばさず経過音として使うのが無難じゃぞい

G7(b9)は?

Gコンディミがおすすめじゃのう。b9のAbを意識して使うとCmへの解決感がぐっと強まるぞい。Gオルタードも定番じゃが、最初はどちらか一つで十分じゃぞい
Bセクション(9〜12小節):Dbメジャーへの転調


転調セクションのEbm7、Ab7、Dbmaj7は?

ここはシンプルじゃぞい。Ebm7はEbドリアン、Ab7はAbミクソリディアン、Dbmaj7はDbイオニアン。全部Dbメジャーの音でのう

え、じゃあ結局Dbメジャースケールで弾けるってこと?

その通りなのじゃ。II-V-Iの形はどのキーでも同じ。「キーが変わっただけ」と思えば怖くないぞい

最初に博士が言ってた「2スケールで8割」って、本当だったんだね!

じゃろう?まずは2スケールで通して、気になるところだけ少しずつ深掘りしていけばいいのじゃ。焦ることはないぞい
演奏時のポイント
イントロ: ラスト4小節(Dm7(b5) → G7(b9) → Cm7 → Dm7(b5) G7(b9))をそのままイントロにするのが一番多いパターンです。
ピアノやギターがCm7一発でボサのリズムを2〜4小節弾いてテーマに入る方法もあります。

イントロ、シンプルでいいんだ!

凝ったイントロより、リズムをはっきり提示する方がセッション向きじゃぞい
テンポとフィール: セッションでは♩=130〜140あたりが多い印象です。
基本はボサノバの2フィールですが、ソロが盛り上がるとドラムが4ビートに切り替えることがあります。テーマに戻るときはボサに戻すのが自然です。
アウトロ: テーマ最後のDm7(b5) → G7(b9) → Cm7でそのまま着地するパターンが多いです。
Cm9あたりの響きで止めると収まりがいいです。
実践で使えるTips
ソロの回し方: 16小節と短いので、ソロは最低2コーラスもらえることが多いです。2〜3コーラスが普通ですが、初心者セッションだと1コーラスの指定もあります。16小節はあっという間に回ってくるので、終わりたいコーラスのAセクションで音を減らしておくと、バンド側も察してくれます。
転調で迷子にならないために: 8小節目でフレーズを一度切り、Dbメジャーへの切り替えを意識するのが効果的です。
無理に繋げて迷子になるより、堂々とブレスを入れた方がいいです。Ebm7の響きが鳴ったら「Dbに来た」と切り替える練習を、バッキングトラックで繰り返すのが確実です。

8小節目で一回切る、って覚えておけばいいんだね

そうじゃぞい。転調ポイントを体内時計で覚えるんじゃ。そうすれば13小節目の戻りも自然にわかるようになるぞい
コール方法: 「Blue Bossa」だけでほぼ通じます。ほぼ100% Cmで演奏されるのでキーを言わなくても大丈夫ですが、念のため「Cマイナーで」と添えると丁寧です。
初心者セッションの最頻出曲の一つで、Autumn LeavesやFly Me to the Moonと並ぶ定番です。インスト中心の曲なので、歌モノセッションではあまりコールされない印象です。
名演・参考音源

最後に参考になる音源を紹介しておくぞい。耳で覚えることも大事じゃからのう
Joe Henderson — Page One (1963)
オリジナル録音。Kenny Dorham(tp)、McCoy Tyner(p)という布陣です。テンポが程よくてコード進行が聴き取りやすいので、最初に聴くならこれです。
Dexter Gordon — Biting the Apple (1976)
Dexterらしいレイドバックしたテナー。転調部分のフレーズ処理がシンプルで、初心者が最初にコピーするならこれがやりやすいです。
Pat Martino — El Hombre (1967)
ギターで聴くならこれ。切れ味のあるシングルノートが美しく、管楽器の人もフレージングの参考になります。テンポ速めなので、コピーするなら再生速度を落として取り組むのがおすすめです。

まずJoe Henderson版から聴いてみる!

うむ、10回は聴いてからセッションに行くんじゃぞい
関連曲ガイド
Blue Bossaを練習したら、次はこちらの曲もチェックしてみてください。
- Fly Me To The Moon コード解析&セッションガイド — 同じくセッション定番。メジャーキーのII-V-Iを学べます。
- Autumn Leaves コード解析&セッションガイド — メジャーとマイナーのII-V-Iが交互に出てくる構造。Blue Bossaのマイナー感覚を活かせます。
まとめ

なるほど、AセクションはCドリアン、BセクションはDbメジャー、13小節目で戻る…覚えた!

うむ、よく整理できたのう。あとは実践あるのみじゃぞい

よし、セッション行ってくる!

…16小節目の2拍ずつ、忘れるなよ

あっ、それ忘れてた!

ほれ見ろ…しょうがないのう

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