Just Friends コード進行 解析&セッションガイド

博士〜!Just Friendsっていう曲、セッションで結構聞くんだけど、IVから始まるって本当?

おお、Just Friendsか。1931年のスタンダードでのう。IV始まりのコード進行が独特で、一回ハマると癖になる曲じゃぞい

IVから始まるって、つまりGキーなのにCmaj7スタート?

その通りじゃ。トニックのGmaj7が出てくるのは5小節目。最初の4小節がサブドミナントから始まるから、ふわっと浮いた感じがするんじゃのう。ABAC32小節で、Medium-Upのスウィングで気持ちよく飛ばせる曲じゃぞい
Just Friends の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | Just Friends(ジャスト・フレンズ) |
| 作曲 | John Klenner (1931) |
| キー | G |
| フォーム | ABAC / 32小節 |
| テンポ | ♩=140–200 |
| フィール | Medium-Up Swing |
| セッション頻出度 | ★★★★☆ |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |

1931年にRed McKenzie and His Orchestraが初録音した曲でのう。作詞のSam M. Lewisとの共作で、もともとはポピュラーソングとしてヒットしたんじゃが、Charlie Parkerをはじめとするビバップミュージシャンが取り上げてジャズスタンダードとして定着したのじゃ

GキーとFキーどっちが多いの?

セッションではGが圧倒的に多いぞい。まれにFでやることもあるが、まずはGで覚えておけば問題ないのじゃ
Just Friends のコード進行と分析

- Aセクション(1〜8小節)はIVから始まるのが最大の特徴です。冒頭のCmaj7はGキーのIVmaj7で、3小節目でCm7(IVm7)に変わり、F7(bVII7)を経て5小節目のGmaj7(I)に着地します。Cmaj7→Cm7→F7→Gmaj7はサブドミナントマイナー経由でトニックに解決する動きで、曲全体の色を決めています。

Cmaj7→Cm7の切り替わり、なんかグッとくるよね

じゃろう?メジャーの明るさからマイナーの陰りに半音一つで変わる。E音がEbに下がるだけなんじゃが、この半音の差が曲全体の雰囲気を決めておるのじゃ
- 7〜8小節目のBbm7→Eb7は裏コードII-Vです。Eb7はD7のトライトーン・サブスティテューションで、Bbm7とセットで裏コードII-Vを構成します。半音上からクロマティックに降りる動きが浮遊感を生みます。

裏コードって、要するにD7の代わりにEb7を使ってるってこと?

そうじゃぞい。D7とEb7はトライトーン(F#とC)を共有しておるから、解決先は同じGmaj7。ただしベースラインがBb→Eb→Gと動くので、Am7→D7→Gとはまったく違う景色になるんじゃのう
- Bセクション(9〜16小節)はGキーのII-V-Iで始まる素直な展開です。Am7→D7→Gmaj7の基本形から、Em7(VIm7)に降り、13〜14小節のA7はD7に向かうセカンダリードミナント(V7/V)です。Am7→D7のII-Vに戻り、16小節目のDm7→G7がCキーへのII-Vで冒頭Cmaj7に繋がるターンアラウンドです。

16小節目のDm7→G7がポイントじゃぞい。ここでCキーのII-Vを入れることで、次のセクション冒頭のCmaj7への着地がスムーズになるんじゃのう

Aセクションの頭がCmaj7だから、Cキーへのドミナントモーションで繋いでるんだね
- Cセクション(25〜32小節)にマイナーII-Vが登場します。27小節目のF#m7(b5)→B7(b9)はEmキーのマイナーII-Vで、Em7に解決した後、A7(V7/V)→Am7→D7→G6で着地します。32小節目のDm7→G7がターンアラウンドです。

F#m7(b5)→B7(b9)って、唯一のマイナーII-Vだよね

そうなのじゃ。ここだけEmキーの世界に一瞬入る。Gメジャーの平行短調じゃから遠い転調ではないんじゃが、b5とb9の響きが曲に奥行きを与えておるぞい

全体的に見ると、Aセクションの裏コードとCセクションのマイナーII-Vが山場ってことだね

よく整理できたのう。それ以外はGキーのダイアトニックな動きが中心じゃから、この2つのポイントを押さえれば曲の骨格が見えてくるぞい
Just Friends のスケールガイド

コード進行はわかった!じゃあソロのときはどうすればいい?

ふむ、この曲はスケール選びが意外とシンプルなんじゃぞい

え、裏コードとかあるのに?

まずは1つだけ覚えればいいのじゃ
まずはこれだけ覚える

この曲はGキーから大きく離れないから、Gメジャースケール1発でかなりの部分をカバーできるぞい

裏コードのBbm7→Eb7のところも?

さすがにそこはGメジャーだけだとちょっと苦しいのう。じゃがBbm7→Eb7は2小節しかないから、最初はそこだけ休むか、Gmaj7のコードトーン(G-B-D-F#)でしのいでも大丈夫じゃぞい

じゃあGメジャーペンタトニックでも通せる?

通せるぞい。Gメジャーペンタ(G-A-B-D-E)はCmaj7の上でもGmaj7の上でもAm7の上でも外れる音がないから安全じゃのう。ただしCm7やF7の上ではEb音が欲しくなるから、慣れてきたらそこだけCマイナーペンタ(C-Eb-F-G-Bb)に切り替えるとグッとよくなるぞい

2つのペンタでいけるなら、そこから始めてみる!
余裕が出たらコードごとに

ペンタで通せるようになったら、次は?

コードごとにスケールを使い分けると表情が豊かになるんじゃのう。セクション別に見ていこうかい
Aセクション(1〜8小節):IV始まり→サブドミナントマイナー


Cmaj7はCリディアンが第一候補じゃぞい。GキーのIVmaj7だから、リディアンの#4(F#)がそのままGメジャースケールの音なのじゃ。CイオニアンだとF(ナチュラル)がCmaj7の4度でアヴォイドになるから、リディアンの方が安全じゃのう

Cmaj7でリディアン、覚えた。Cm7に切り替わるところは?

Cm7はCドリアンが定番じゃぞい。Eb、F、Bb、そしてA(ナチュラル)がドリアンの特徴音でのう。A音がエオリアンのAbと違って明るいから、スウィングの軽快さに合うのじゃ

F7は?

F7はFミクソリディアンが基本じゃぞい。ここはCm7→F7をセットでBbキーへのII-Vとして捉えることもできるのう。もっと攻めたいならFオルタードを使うと、Gmaj7への解決感が強まるぞい

裏コードのBbm7→Eb7はどうすればいいの?

Bbm7はBbドリアン、Eb7はEbリディアンb7(リディアンドミナント)が教科書的な回答じゃが…正直なところ、最初はこの2小節をGbメジャースケール1発で弾いても十分サマになるぞい。BbドリアンもEbリディアンb7も、Gbメジャースケールと同じ音じゃからのう

Gbメジャースケール1つで2小節カバーできるの? それは楽だ!

じゃろう?Gb-Ab-Bb-Cb-Db-Eb-F、この7音で通せる。慣れてきたらBbマイナーペンタ(Bb-Db-Eb-F-Ab)でブルージーに攻めるのもかっこいいぞい
Bセクション(9〜16小節):II-V-I + セカンダリーD


Am7→D7→Gmaj7はGメジャースケールでいける?

そのままいけるぞい。Am7はAドリアン、D7はDミクソリディアン、Gmaj7はGイオニアン。全部Gメジャースケールの音じゃのう。ここは何も考えなくていい部分じゃぞい

Em7のところは?

Em7はEエオリアン。これもGメジャースケールと同じ音じゃから楽勝じゃぞい。Eドリアンを使うとC#が入ってちょっとモダンな響きになるが、最初はエオリアンで十分じゃのう

A7のところ、2小節続くよね?

A7はD7に向かうセカンダリードミナント(V7/V)じゃから、Aミクソリディアンが基本じゃぞい。GメジャースケールとAミクソリディアンの違いはC#の1音だけ。A7の上でC#を意識して弾くだけで「ドミナントの色」が出るのじゃ

16小節目のDm7→G7は?

ここはCキーへのII-V。DドリアンとGミクソリディアン、実質Cメジャースケールの音じゃぞい。次のセクション頭のCmaj7に向かう準備じゃから、この2拍ずつの切り替えでCの世界に入る意識を持つのがコツじゃのう
Cセクション(25〜32小節):マイナーII-V登場


Cセクションの山場はやっぱりマイナーII-V?

そうじゃぞい。F#m7(b5)はF#ロクリアンが基本。ただしロクリアンのb2(G)がルートF#の半音上で不協和になるから、長く伸ばさず経過音として扱うのが無難じゃのう

B7(b9)は?

Bコンディミ(B-C-D-Eb-F-F#-Ab-A)がおすすめじゃぞい。b9のCとナチュラル13のAbを意識して使うと、Em7への解決感がぐっと強まるのじゃ。Bオルタードも定番じゃが、最初はコンディミの方がとっつきやすいぞい

Em7に解決した後は?

Em7からはGメジャースケールの世界に戻る。A7→Am7→D7→G6と、Bセクションの後半と似た流れじゃから、Bセクションで掴んだ感覚がそのまま使えるぞい
演奏時のポイント
イントロ: ラスト4小節(Am7→D7→G6→Dm7 G7)をそのままイントロにするのが定番です。Gmaj7の4ビートコンプからのカウントインもあります。

イントロ、ラスト4小節パターンでいいんだ!

シンプルが一番じゃぞい。テンポが速めの曲だから、イントロで迷うとバンド全体がもたつくからのう
テンポとフィール: ♩=160前後のMedium-Upスウィングが基本です。ボーカル入りなら♩=140くらいに落ち着きます。
アウトロ: G6で着地が基本です。Gmaj9で止めると余韻が残ります。
実践で使えるTips
ソロの回し方: 2〜3コーラスが標準です。CセクションのマイナーII-Vを山場にすると構成力が上がります。
IV始まりで迷子にならないために: 冒頭Cmaj7を「Iコード」と勘違いするのがトラップです。「ここはIV」と意識すれば、5小節目Gmaj7で着地感が得られます。

IV始まりって、慣れるまでどこにいるかわからなくなりそう…

コツは「Cmaj7が聴こえたら4小節後にGmaj7が来る」と体で覚えることじゃぞい。この4小節の流れを何十回もバッキングトラックで弾けば、体内時計に刻まれるのじゃ
裏コードBbm7→Eb7への対処: Aセクション7〜8小節目が最初の壁です。Gbメジャースケール1発で2小節を乗り切ることだけ覚えれば止まらなくなります。フレーズなしでスペースを空けるのも立派な選択肢です。
コール方法: 「Just Friends、Gで」で通じます。Gキー前提なので曲名だけでもOKです。「ミディアムアップで」とテンポを添えると親切です。
名演・参考音源

この曲は名演がたくさんあるぞい。まずはこの3枚を押さえておくのがいいぞい
Charlie Parker — Charlie Parker with Strings (1949)
パーカー本人が最も気に入っていたと言われるストリングス共演録音です。IV始まり→サブドミナントマイナーの処理が教科書的で、コード進行を耳で追う入門に最適です。
Chet Baker — Chet Baker Sings (1954)
ヴォーカルとトランペット両方で聴かせるChet Bakerです。テンポ抑えめでコード進行が追いやすく、裏コードBbm7→Eb7のフレージングが参考になります。
Grant Green — Standards (1961)
ギターで聴くならGrant Greenです。シングルノートのクリアなラインで、コードチェンジに沿ったソロの組み立て方が学べます。管楽器の人にもフレーズ構成力の参考になる録音です。

まずはどれから聴けばいいかな?

好きな楽器の演奏から入るのが一番じゃぞい。この曲はテンポが速い演奏が多いから、最初はゆっくり目のテイクを探して、コード進行を耳で追いかける練習をするといいぞい
関連曲ガイド
- Fly Me To The Moon コード解析&セッションガイド — 同じくIV始まりの要素があるスタンダードです。II-V-Iの基本を学べます。
- Autumn Leaves コード解析&セッションガイド — メジャーとマイナーのII-V-Iが交互に出てくる構造です。スケール切り替えの感覚がそのまま活きます。
まとめ

IV始まりのCmaj7→Cm7が特徴で、裏コードのBbm7→Eb7とCセクションのマイナーII-Vが山場…整理できた!

よくまとまったのう。この曲はGメジャースケールで8割いけるから、残りの2割をどう処理するかが腕の見せどころなのじゃ

裏コードはGbメジャー1発、マイナーII-VはBコンディミ…覚えた!

うむ。あとはバッキングトラックで何十回も通すことじゃぞい。IV始まりの浮遊感が気持ちよく感じるようになったら、もうこの曲を楽しめるようになっとるぞい

よし、練習してくる!

…16小節目のDm7→G7の2拍ずつ、忘れるなよ

あ、そこ頭のCmaj7に繋がるやつだ!

ほれ見ろ…ちゃんとわかっとるじゃないか。しょうがないのう


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