セッションに通ってるのに上達しない? 伸び悩みの原因と対策

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セッションに月2〜3回通って半年。なのに「前回と同じことしか弾けてない」と感じること、ありませんか。自分がまさにそうでした。通えば通うほど上手くなると思っていたのに、録音を聴き返したら3ヶ月前と変わらないソロが入っていて、けっこうへこみました。

ぴょん吉
ぴょん吉

ぽん太博士、ぼく最近セッション行っても全然上手くなってる気がしないんだけど……

ぽん太博士
ぽん太博士

ふむ。月にどのくらい通っておるんじゃ?

ぴょん吉
ぴょん吉

月3回くらいかな。もう半年になるのに

ぽん太博士
ぽん太博士

なるほど。じゃが「通う回数」と「上達」は、実は直接つながっとらんのじゃ

ぴょん吉
ぴょん吉

え、そうなの?

「通えば上手くなる」の落とし穴

セッションに通い始めた頃、自分は「場数を踏めば自然に上手くなる」と思っていました。実際、最初の数回は明らかに成長を感じます。緊張が減る、曲の流れがわかる、テーマを落ち着いて弾けるようになる。

でも、ある時期から成長が止まる感覚がやってきます。

セッションは本番であって練習ではありません。練習で仕込んだことを試す場であって、新しいスキルを身につける場ではない。ここを取り違えていると、同じ曲を同じフレーズで毎回弾くだけの「反復」になってしまいます。

自分の場合、Autumn Leaves と Fly Me to the Moon ばかり選んで、毎回ペンタトニックの手癖で乗り切っていました。弾けている気分にはなれるけど、半年後も同じことをやっていた。それは「成長」ではなく「慣れ」だったんだと、あとから気づきました。

伸び悩みの典型パターン

周囲のセッション仲間や自分自身の経験を振り返ると、伸び悩みにはだいたい共通のパターンがあります。

パターン1: レパートリーが増えない

得意な3〜4曲だけで回している状態です。セッションのリクエストタイムになると、いつも同じ曲を書く。新しい曲はコード進行を覚えるのが大変だからつい避けてしまう。気持ちはわかります。でも、同じ曲ばかりだと使うコード進行のパターンが固定されるので、対応力が伸びません。

パターン2: ソロが毎回同じ

ペンタトニックやマイナースケールの上下運動で、なんとなくそれっぽく弾いている。悪くはないけど、3コーラス目も同じことをやっている。リックの引き出しが増えないまま、同じフレーズを使い回している状態です。

ぴょん吉
ぴょん吉

あ、それ完全にぼくだ……

ぽん太博士
ぽん太博士

多くの人が通る道じゃ。大事なのは気づいたあとにどうするかじゃぞい

パターン3: コンピングを意識していない

ソロの順番以外の時間、ボーッとしていませんか。自分は最初、他の人がソロを弾いている間、次に何弾こうかしか考えていませんでした。でも実はコンピング(伴奏)の時間はセッションの大半を占めていて、ここを意識するだけで演奏全体のクオリティが変わります。コンピングについてはセッションでのコンピング入門にまとめています。

パターン4: 自分の演奏を聴き返していない

弾いているときは必死なので、客観的に自分の音を聴けていません。「今日はいい感じだった」と思って帰っても、録音を聴くと全然違うことがある。これは恥ずかしいけど、全員が経験することだと思います。

対策1: 録音して聴き返す

個人的に最も効果があったのが、これです。

スマホの録音アプリで十分です。高音質である必要はありません。セッション開始前に録音を回して、帰宅後に自分のソロの部分だけ聴き返す。最初は恥ずかしくて3秒で止めたくなりますが、慣れます。

ぽん太博士
ぽん太博士

録音は最強の先生じゃ。ワシも未だにやっておるぞい

ぴょん吉
ぴょん吉

聴き返すのって恥ずかしくない?

ぽん太博士
ぽん太博士

恥ずかしいに決まっとるじゃろ。じゃが、恥ずかしいということは課題が見えておるということじゃ

聴き返すと、大体こんなことに気づきます。

  • 思ったよりリズムがよれている
  • 同じフレーズを何度も繰り返している
  • 音量バランスがおかしい(自分だけやたら大きい、または小さい)
  • 他の人のソロの間、コンピングが雑

弾いている最中の自己評価と、録音の客観的な評価は驚くほどズレます。このギャップを知ることが、次の練習テーマを見つける一番の近道です。

対策2: 毎回1つだけ新しいことを試す

セッションに行くとき、「今日はこれを試す」というテーマを1つだけ決めておくといいです。

例えば:

  • 「今日は Autumn Leaves の II-V でオルタードスケールを1回使ってみる」
  • 「今日はコンピングでリズムのバリエーションを意識する」
  • 「今日は新しく覚えたリックを1個だけ使う」

ポイントは「1つだけ」です。全部うまくやろうとすると何もできなくなります。新しいことを1つ試して、それ以外はいつも通りでOK。失敗しても全然問題ありません。セッションは試す場であって、完璧に弾く場ではありません。

ぴょん吉
ぴょん吉

1つだけでいいの? なんか物足りない気が

ぽん太博士
ぽん太博士

1つを確実にモノにする方が、3つ中途半端にやるよりずっと速いんじゃ

対策3: テーマの精度を上げる

これは意外と見落とされがちな話です。ソロの上達ばかり気にしがちですが、テーマ(メロディ)を正確に、リズムよく弾けるだけで、セッションでの印象はかなり変わります。

自分も「ソロがしょぼい」と悩んでいた時期があったのですが、あるとき常連の上手い人に「テーマの入り方がきれいだと、ソロの印象も全然違うよ」と言われて、ハッとしました。テーマがモタついていると、聴いている側は最初からちょっと不安になる。逆にテーマをビシッと決められると、ソロが多少シンプルでも「わかってる人だな」という空気になります。

具体的には、メトロノームに合わせてテーマだけを繰り返し練習する。地味ですが、これだけで次のセッションが変わります。

対策4: レパートリーを意識的に広げる

月に1曲ずつ新しい曲を追加するペースで十分です。年間12曲増えれば、1年後にはかなり余裕が出てきます。

ブルースばかり弾いていたなら、スタンダードに挑戦してみる。逆にスタンダードばかりなら、ブルースやボサノバを混ぜてみる。ジャンルを変えると、使うコードやリズムのパターンが変わるので、自然と引き出しが増えます。

特に All The Things You AreThere Will Never Be Another You のような転調を含む曲は、理論の理解が深まるのでおすすめです。正直、最初は転調のたびに迷子になりますが、それが練習になる。

ぴょん吉
ぴょん吉

月1曲って少なくない?

ぽん太博士
ぽん太博士

「ちゃんと弾ける1曲」の方が「なんとなく知ってる5曲」より価値があるんじゃぞい

まとめ

セッションに通い続けること自体は間違っていません。ただ、通うだけでは壁を越えられない時期が来ます。自分の場合、録音を聴き返す習慣をつけてから明らかに変わりました。

サイクルとしては、録音 → 聴き返し → 課題を1つ見つける → 家で練習 → 次のセッションで試す。これを回すだけで、同じセッション通いでも密度がまるで違ってきます。

成長は練習室で起きて、セッションでそれを確認する。この順番を意識するだけで、「通ってるのに上手くならない」問題はかなり解消されるはずです。

ぽん太博士
ぽん太博士

焦らんでええ。半年前の自分と比べてみるんじゃ。必ず変わっとるはずじゃぞい

ぴょん吉
ぴょん吉

よし、まず今度のセッション、録音してみるよ!

コメント

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