初セッションで恥をかかない暗黙ルール|ジャムセッション初心者が知っておくべきマナーと作法

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ぴょん吉
ぴょん吉

ぽん太博士、昨日はじめてジャムセッションに行ってきたんだけど…曲はちゃんと練習していったのに、現場の空気が全然わからなくて固まっちゃったよ

ぽん太博士
ぽん太博士

あるあるじゃ。曲が弾けるのと、セッションの「お作法」がわかるのは別の話じゃからのう

ぴょん吉
ぴょん吉

キーを聞かれて「ド…えっと、C?」って言ったら微妙な間が生まれたし、ソロの順番もいつ来るのかわからなくてずっとドキドキしてた

ぽん太博士
ぽん太博士

最初はみんなそうじゃ。でも暗黙のルールを知っておくだけで、だいぶ落ち着けるようになるぞい

自分がはじめてセッションに行ったとき、まさにこれでした。Blue Bossaを家で何十回も練習して臨んだのに、お店に着いたらそれ以前の問題だらけ。受付って何を書くの?キーを聞かれたけどどう答えるの?カウントって誰が出すの?

曲の練習と同じくらい、いやそれ以上に、セッションの「暗黙ルール」を知っておくことが大事だと痛感しました。この記事では、自分が初セッションで実際に困ったことを中心にまとめています。

セッションの流れ — 受付から演奏まで

まず全体の流れを押さえておくと安心です。

お店に着いたら「セッション参加です」とスタッフに伝えます。参加費を払って、名前と楽器を参加リストに書きます。

順番はリスト順に呼ばれるのが基本です。3〜4人で1グループを組んで、1曲ずつ回していくスタイルが多いです。曲はホストが決めることもあれば、グループ内で相談することもあります。初心者枠を設けているお店だと「何か弾ける曲ありますか?」と優しく聞いてくれることも。

ぴょん吉
ぴょん吉

初心者枠ってどのお店にもあるの?

ぽん太博士
ぽん太博士

いや、お店によるぞい。事前にホームページやSNSで確認するか、電話で「初心者でも参加できますか」と聞いてみるのがいちばん確実じゃ

演奏が終わったら、他の人の演奏にも必ず拍手を送ること。自分の出番じゃないときも聴く姿勢でいるのが基本的なマナーです。スマホをずっといじっていたり、大声でおしゃべりしていたりすると目立ちます。

持ち物は、楽器・チューナー・iReal Pro(スマホアプリ)があればひとまず大丈夫です。Real Bookがあればなお安心です。

キーの呼び方でモタつかない

セッションでは英語音名(C, D, E, F, G, A, B)が共通言語です。「ドレミ」やクラシック式の「ハニホ」はまず使いません。

「キーはCで」と言ったら、それはCメジャーのこと。Cマイナーのときは「Cマイナーで」と明示します。フラットやシャープがつく場合は「Bbで」(ビーフラットで)、「F#で」(エフシャープで)とそのまま読みます。

ぴょん吉
ぴょん吉

「ビーフラット」って最初聞いたとき、何のことかわからなかったなあ

ぽん太博士
ぽん太博士

慣れじゃ。楽譜上で♭や♯がついている音名をそのまま英語で読むだけじゃぞい

歌モノセッションでは、ボーカルさんの声域に合わせてキーを変えることがよくあります。Fly Me To The MoonなんかはセッションではCでやることが多いですが、「半音下げてBでお願いします」とか「Aでお願いします」みたいなリクエストが飛んできます。慣れないうちは焦りますが、iReal Proでトランスポーズすればコード進行は追えるので、落ち着いて対応すれば大丈夫です。

セッションでのカウントの出し方

カウントの出し方、実は最初すごく困りました。「じゃあカウントお願いします」と言われて、頭が真っ白になった記憶があります。

基本のパターンはこれです。

ミディアムテンポの場合:
「ワン、トゥー、ワントゥースリーフォー」(最初の2拍が予備カウント、そのあと1小節分のカウント)

大事なのは、カウントを出す前に自分の中でテンポを決めておくこと。足踏みや指パッチンで体にテンポを入れてから声を出すと安定します。いきなり「ワン!」と始めると、途中でテンポが揺れてしまいがちです。

バラードの場合:
「ワン…トゥー…スリー…フォー…」とゆっくり1小節ぶんのカウント。予備カウントなしで、4拍をはっきり出します。

アップテンポ(テンポ200以上)の場合:
「スリー、フォー!」と2拍だけ出すのが一般的です。速いテンポで1小節まるごとカウントすると、逆にバラけやすくなります。

ぴょん吉
ぴょん吉

ドラマーがいるときは、ドラマーに頼んでもいいの?

ぽん太博士
ぽん太博士

もちろんじゃ。「カウントお願いします」と振ればOKじゃぞい。特にテンポに自信がないときは遠慮なく頼むのが吉じゃ

ソロの順番と回し方

ソロの順番には暗黙の定番があります。

基本の順序: フロント楽器(サックス、トランペットなど)→ ピアノ → ギター → ベース → ドラム(4バースやトレードの場合)

ただし、ホストが「○○さんからどうぞ」と指定することもあるので、絶対のルールではありません。お店やその場のメンバーによって柔軟に変わります。

ソロの長さは、初心者なら1〜2コーラスが無難です。ブルースのように短い形式なら2〜3コーラスでも自然です。Blue Bossaは16小節と短いので、2コーラスくらいがちょうどいい感じ。

ぴょん吉
ぴょん吉

ソロを終わるタイミングがわからなくて、ダラダラ弾いちゃったことがあるんだけど…

ぽん太博士
ぽん太博士

終わりの合図はいくつかあるぞい。フレーズを短くする、音数を減らす、テーマのメロディを少し混ぜる。そうすると周りが「あ、終わるな」とわかるんじゃ

もうひとつ大事なこと。自分の番が来たら、小さくてもいいから堂々と弾くこと。音量が小さすぎてモゴモゴしていると、周りのメンバーが「ソロ始まったの? まだ?」と逆に困ってしまいます。間違えてもいいから、聞こえる音量で弾く方がセッションとしてはずっと成立します。

「もう1コーラスいく?」というアイコンタクトが飛んでくることもあります。迷ったら短めに切り上げるのが安全です。

エンディングの合図を見逃さない

エンディングは、はじめてのセッションで最もバタバタしやすいところです。自分も最初、終わり方がわからなくて一人だけ弾き続けてしまったことがあります。

定番のエンディングは大きく3パターンあります。

1. リタルダンド(rit.)
テーマの最後でだんだんテンポを落として終わる方法。バラードに多いです。ホストが首を振ったり「リット!」と声をかけたりします。

2. 繰り返し(リピート)
最後の2〜4小節を3回くらい繰り返して終わるパターン。手をグルグル回すジェスチャーが「繰り返し」の合図です。これは覚えておくとかなり助かります。

3. タグエンディング
最後の4小節をコーダとして繰り返し、最後のコードで「ジャーン」と全員で止まるパターン。

ブルースだと、2回繰り返してから最後にキメて終わるのが定番です。

ぴょん吉
ぴょん吉

合図を見逃しちゃったらどうすればいいの?

ぽん太博士
ぽん太博士

慌てなくていいぞい。周りの音をよく聴いて、音量が下がってきたり、テンポが落ちてきたら合わせる。最後の「ジャーン」のタイミングだけは死守するんじゃ。1拍遅れてでも止まればセーフじゃぞい

「ラスト!」の声かけはテーマを弾いている人(フロントかホスト)がするのが一般的です。この声が聞こえたら「次で終わりだな」と構えておきます。

まとめ

正直なところ、これを全部頭に入れてから初セッションに臨むのは無理です。自分も半分以上は現場で身につけました。でも、キーの呼び方とエンディングの合図(特に手グルグル)だけでも知っていると、初回の混乱度がだいぶ違います。

お店によってローカルルールがあったり、ホストの進め方が違ったりもするので、この記事の内容がすべてのセッションに当てはまるわけではありません。迷ったら周りを見て、わからなければ素直に聞く。セッションの常連さんは、初心者が来てくれることを基本的に歓迎してくれます。

ぴょん吉
ぴょん吉

よし、次のセッションではもうちょっと落ち着けそうな気がしてきた

ぽん太博士
ぽん太博士

最初は誰でも緊張するもんじゃ。3回通えば「あ、こういう感じね」とわかってくるぞい。まずは行ってみることが一番の練習じゃ

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